
Social DESIGN
社会をどうデザインするか
私の専門は、法学、経済学、工学にわたり、東大工学部時代は、都市経営、企業価値、社会インフラなどを研究した。そのあと、京都大学客員教授時代は、環境工学、都市デザイン。最近は、「人」の感性や能力を高める方法として、音楽の効用について研究している。東京大学先端技術研究センターとの共同研究では「響きあうアートと科学の場」をテーマに音楽サロンを開催。
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社会における音楽の役割や、音楽の新しい鑑賞方法の開発
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音楽と創造性の関係、異分野の知的活動をつなぐ可能性
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脳科学や医療分野への応用
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AIによって生成された音楽と、生音楽の違いなど。
をテーマに定期的に議論をしている。過度な文字情報や失われた感性の回復に音楽がどう役立つのか、脳科学での研究のなかの音楽の扱い方などをテーマに議論している。
都市経営のテキストの紹介
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豊かさを具体化するには、デザインと資金が必要。スローガンや政策ではなく、先端的なシステム設計をするチームが、地域の共有空間をつないで、サービスへのアクセスを作り出す。ここに余裕資金を投資してもらう仕組みが大事。豊かな地域のサービスがあれば、低所得層もそこで楽しめる環境ができる。
私のキャリア・デザイン
これまでの活動を振り返って
①フランス留学時代(30代)
留学時代の専門は、ヨーロッパ経済学と構造主義。フランス経済学の大家の、フランソワ・ペルー先生のもとで研究。パリ5区、カルティエ・ラタン=パンテオン界隈にあった応用数理経済学研究所に通った。構造主義は、経済現象を一つの「装置」としてとらえ、「動かない」不可逆的な現象に着目。イリヤ・プリゴジンの「不可逆性」「非平衡過程」「散逸構造」など。
②ヨーロッパの都市開発 経済学から工学分野に関心が移った頃(40代)
ヨーロッパの都市はなぜ美しいのだろう、という疑問に思い、ヨーロッパ中の都市を巡りました。調べてみると、日本の都市開発の考え方との差は歴然。
ア.ヨーロッパの人たちは、思想的には個人主義だが、都市の成り立ちは公共性第一。
イ. 都市の開発は、官民連携型が主で、インフラ投資も民間中心。
ウ. 個人の所有資産も都市のコントロールの内。
フランスの土木・建築のエリート校だったポンぜショセ校の国際経営大学院で本も数冊まとめた。東京大学工学部助教授に転身したきっかけは、これらの経験。著作に「都市政策」日本経済評論社。「公共インフラの制度設計」(NTT出版)、「都市デザイン」(NTT出版)などあり。病院を中心とする都市開発アイデアが(メディスクエア)当時最大の関心事。
③企業価値評価から、経営課題に関心(50代)
東大工学部の助教授時代は経済学の講義を担当、「技術経営」の講義を受け持った。以来、企業経営や研究開発に関心を持ち、社外取締役や企業経営アドバイザーなどが増えた。資生堂、テルモ、住友商事、住友生命、東芝中央研究所、などのトップ経営陣と仕事をした。日経新聞紙上で取り上げられたので、その記事の抜粋を載せておく。
