top of page
IMG_0281 (1)Green.jpg

Social DESIGN

社会をどうデザインするか

私の専門は、法学、経済学、工学にわたり、東大工学部時代は、都市経営、企業価値、社会インフラなどを研究した。そのあと、京都大学客員教授時代は、環境工学、都市デザイン。最近は、「人」の感性や能力を高める方法として、音楽の効用について研究している。東京大学先端技術研究センターとの共同研究では「響きあうアートと科学の場」をテーマに音楽サロンを開催。

  • 社会における音楽の役割や、音楽の新しい鑑賞方法の開発

  • 音楽と創造性の関係、異分野の知的活動をつなぐ可能性

  • 脳科学や医療分野への応用

  • AIによって生成された音楽と、生音楽の違いなど。

をテーマに定期的に議論をしている。過度な文字情報や失われた感性の回復に音楽がどう役立つのか、脳科学での研究のなかの音楽の扱い方などをテーマに議論している。

都市経営のテキストの紹介

​以下のアイコンをクリックしてください。

豊かさを具体化するには、デザインと資金が必要。スローガンや政策ではなく、先端的なシステム設計をするチームが、地域の共有空間をつないで、サービスへのアクセスを作り出す。ここに余裕資金を投資してもらう仕組みが大事。豊かな地域のサービスがあれば、低所得層もそこで楽しめる環境ができる。

私のキャリア・デザイン

これまでの活動を振り返って

①フランス留学時代(30代)

留学時代の専門は、ヨーロッパ経済学と構造主義。フランス経済学の大家の、フランソワ・ペルー先生のもとで研究。パリ5区、カルティエ・ラタン=パンテオン界隈にあった応用数理経済学研究所に通った。構造主義は、経済現象を一つの「装置」としてとらえ、「動かない」不可逆的な現象に着目。イリヤ・プリゴジンの「不可逆性」「非平衡過程」「散逸構造」など。

②ヨーロッパの都市開発 経済学から工学分野に関心が移った頃(40代)
ヨーロッパの都市はなぜ美しいのだろう、という疑問に思い、ヨーロッパ中の都市を巡りました。調べてみると、日本の都市開発の考え方との差は歴然。

ア.ヨーロッパの人たちは、思想的には個人主義だが、都市の成り立ちは公共性第一。

イ. 都市の開発は、官民連携型が主で、インフラ投資も民間中心。

ウ. 個人の所有資産も都市のコントロールの内。

フランスの土木・建築のエリート校だったポンぜショセ校の国際経営大学院で本も数冊まとめた。東京大学工学部助教授に転身したきっかけは、これらの経験。著作に「都市政策」日本経済評論社。「公共インフラの制度設計」(NTT出版)、「都市デザイン」(NTT出版)などあり。病院を中心とする都市開発アイデアが(メディスクエア)当時最大の関心事。

​③企業価値評価から、経営課題に関心(50代)

東大工学部の助教授時代は経済学の講義を担当、「技術経営」の講義を受け持った。以来、企業経営や研究開発に関心を持ち、社外取締役や企業経営アドバイザーなどが増えた。資生堂、テルモ、住友商事、住友生命、東芝中央研究所、などのトップ経営陣と仕事をした。日経新聞紙上で取り上げられたので、その記事の抜粋を載せておく。

2015-05-04 11.50.57.jpg
カルティエラタン ゲイルサック.jpg
5区カルティエ.jpg

パリ5区の様子

41CY9fKbrXL._SX298_BO1,204,203,200_都市政策.
IMG_0285本1.jpg

音楽と経営の接点

音楽もデジタル化の波が押し寄せ、AIで作った音楽なども登場。即興の演奏を聴く機会は激減している。そんなとき、あるドイツ在住のピアニストが、瞬間瞬間のあふれ出る感情を舞台で演奏するのが音楽の本質と語っていた。同じ楽譜でも、違った解釈と感情があふれ出てくるので、同じにはならない。繰り返しを嫌う。これ、経営も同じ。昨日とは違うことを試してみる。そこに新鮮な驚きや、新しいアイデアが生まれる。人間は、同じことの繰り返しはできないのだから、経営も常に刷新を続けるのが自然な流れ、かと思う。

bottom of page