top of page
IMG_0282Pink.jpg

Culture and Art DESIGN

文化&アートをデザインする

ミニマムな生活もいいですが、ART & CULTURE は、日常生活を豊かにしてくれるアイテム。
そんな文化の楽しみ方はひとそれぞれ。日本と西洋の「美」がクロスするようなプロデュース作品を紹介。

ギャラリートーク(2024年秋に予定)

京都のギャラリーで、DNPの京都アーカイブ、洛中洛外図(池田本)を使った日本文化トーク。屏風には、江戸初期、寛永文化が栄えた頃の風景が描かれています。そのほか、俵屋宗達の「源氏物語」なども使います。

「パリで日本文化を語る」シリーズ紹介

パリ日本文化会館館長時代の奮闘記です。フランス人に日本文化をどう説明したのか、拙著から抜粋で紹介します。

最近気になる本(読売新聞書評から)

①本居宣長、「もののあわれ」と日本の再発見

この本は、18世紀中盤に活躍した国学者、本居宣長がもののあはれをどう解釈したのかという解説書。18世紀中盤は、池大雅、与謝野蕪村、伊藤若冲などがひしめき合って、日本の知を形成した時期。フランス史でいうと、百科全書派にあたる。宣長の源氏物語解釈が面白い。

②「忘却の効用」

​認知症やアルツハイマーの患者の治療にあたる米国の脳科学者が書いた本。記憶力は高い方がいいと思うと、「忘れることは」は悪だが、著者はそれに反論。忘却は、神経症的な恐怖や怒り、わだかまりを記憶から取り除くため作用。忘れることで、思いがけない創造性やひらめきに遭遇したり、精神的安定に寄与するという。頭のなかに散らばった情報から抽象概念を引き出すのにも欠かせないものだという。

海外でのプロデュース:西洋と東洋のクロス

PART 1   パリで茶会  堀場製作所とコラボ。

コスモススクエアと名付けたこの茶会。会場は、フランスの理工系エリートを輩出するエコール・ポリテクニーク。茶会というと、日本だと和室を使いますが、パリでは無理、そこで、体育館のようなオープンスペースに、半円形の空間を布で作り、宇宙秩序を意識して、 天井から吊るした布に丸い照明をあて、その影がガラス越しに映るというしかけ。月の影が茶室空間を包む幻想的な空間を演出しました。サイエンスと文化が連動するという試み。フランス人がたくさんこの空間を楽しんでくれました。お花は竹内佐和子作。

PART2 源氏コレクション(2016年制作)三越伊勢丹とコラボ

日本のブランド戦略として考案。日本の工芸品を一つのテーマを中心にピックアップして、構成したもの。「ことば」と「もの」を積極的に結びつけます。今回は、桂離宮での観月会をイメージしたコレクション。京都で工芸品を選び、月見シーンを作ってみました。

基本ビジュアルは桂離宮の座敷のふすまに使われている市松模様。​展示は、パリのアパルトマンと日本文化会館の売店で行いました。

画像をクリックすると拡大できます

PART3 パーティ用着物リメイク・コレクション

 

パリでは、夕方からカクテルパーティがあちこちで開かれ、ギャラリー、大使館、​友人宅で集まります。そこで、着物の柄を生かした羽織りものをデザインしました。これだと、一枚の着物から柄によって4から6パターンくらいの羽織モノが作れます。これで、アフターファイブの会合を楽しみました。このデザイン、着物業界の再生にも使えると思うのですが、どうでしょうか。

出版

竹内佐和子著「日本文化を語る」淡交社から

​パリの日本文化会館館長時代の経験から、日本文化をしっかり論理的に語るためのポイントを説明します。

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784473043221

池袋の三省堂、ジュンク、八重洲ブックセンター、新宿ブックファーストなどにも置いてあります。

2019-05-13 14.42.04 着物茶室.jpg

茶の湯の手前。パリ日本文化会館茶室にて撮影。
https://www.youtube.com/watch?v=sWyZrm5p4MY&t=253s

bottom of page